猫2匹を、数年預けていた実家から新居に引き取りました。
実家に猫を預けていた理由は私の結婚です。
主人が転勤族で1年ごとには引っ越しをしており、猫との生活は諦めていました。母も、「猫より結婚を優先しなさい」との意見でしたし、私もこの機会を逃せば一生結婚できないと思っていました。
それから数年、子供に恵まれて戸建てを購入することができ、猫2匹も引き取れることになりました。
「猫は家に馴染む」とは言ったもので、猫を実家に預けるときもそうでしたが、今になって新居に引き取るのはエゴではないか、数年面倒をみてくれた両親の方に馴染んでいるのではないか等、悩む部分も多かったです。
この記事では「猫を実家から引き取った際の備忘録」をまとめています。
猫を引き取った理由-猫を放し飼いにすることの不安
猫を引き取った最大の理由は「私の飼っていた猫だから」というのがありますが、他にも「実家に預けておくのが正解なのか分からない」と思ったことがあったからです。
それが「猫を外に放し飼いにしていたこと」です。
我が家の2匹の猫は、1匹は血統書付き、もう1匹は元野良です。
100歩、いや1000歩譲って元野良が外に出たがってしまうのは仕方がないと思います。しかし、血統書付きの方まで外に出してしまっていたのです。ちょっと猫に詳しい人が見たら「なんであの種の猫が?」と驚いたと思います。
また、猫を放し飼いにすることの懸念はこれ以外にもありました。
事故にあってしまうのではないか
実家の近くには国道も走っています。もし轢かれたら…と考えると気が気ではありませんでした。
また、田舎なのでご近所さんも車を使います。事故の原因がご近所さんになる可能性だってあります。ご近所さんを「加害者」にしてしまう可能性だってあったのです。
猫が家の敷地外でトイレをする
また、元野良は外でトイレをしているようでした。しかも家の庭ではなく、ご近所さんのどこかでしているようでした。
放し飼いに対する回覧板
このようなことがあったためか、実家の回覧板には「猫や犬を放し飼いにしないで下さい」と書かれたようです。それでも、両親は意に介していないようでした…
防犯面が心配
このように放し飼いにしていたので、両親は窓を開けたまま外出することがあったようです。
猫を連れてくれば、心配事が減る…はず
このような心配事は、猫を引き取れば解決するはず。ということで、主人と相談し、また今まで預かってくれていた両親にも相談し、引き取ることになりました。
引き取る際に用意したもの
まず、今まで実家で使っていた猫グッズは一式引き取りました。猫自身の匂いがついており、安心するはず、という考えです。
・キャットタワー
・猫トイレ
・ブラシ
・バリカン
・爪切り など
また、消耗品である
・猫砂
も、突然違うものに変わってしまっては馴染めないと思い、実家から引き取りました。
新たに買い足したものが以下のようになります。
・猫おもちゃ
猫を引き取ってみた結果は?-想定通りに進まない
実家から新居まで、車で1時間の距離です。これをケージ(ソフトクレート)とキャリーに入れて移送しました。
猫2匹、仲が良くても同じケージはダメだった
飼い主としては猫2匹はとても仲が良いように思っていました。互いに毛繕いをし合い、縄張り争いをすることもなかったからです。
しかし、同じケージに入れることはできませんでした。
気の強い猫の方が威嚇モードに入ってしまい、喧嘩に。やむなくケージとキャリー、別々に移送することとなりました。
引っ越し当日、1匹がずっと威嚇モードに
その後移送中は甘えん坊の猫がずっと鳴いているくらいで、大きな問題はなく、新居に運ぶことができました。
新居では1匹ずつ猫を解放。気の強い猫(元々先住猫)を解放し、甘えん坊の猫を1時間後に解放しました。
1日目ということもあり、リビングダイニング1室のみの解放予定でした。
夜までは物陰に隠れたりしたものの、喧嘩もなかったのですが、夜になり私たちが寝室にいなくなると鳴き声や威嚇の声が。気の強い方の猫が甘えん坊の猫を威嚇してしまい、喧嘩モードになってしまいました。
私が部屋にいる間は比較的大人しくなるものの、子供の授乳のために部屋を離れると同じことの繰り返し。
気の強い方の猫は抱っこすることもできない興奮状態だったので、甘えん坊の猫の方をケージに隔離しましたが、隔離が慣れておらず鳴き続け、ケージの外からは気の強い猫からの威嚇が続きます。
私がリビングに布団を敷いて寝て、子供が泣いたら寝室に戻るを繰り返しました。
ただ、結果的には部屋を解放(1階の他の部屋、トイレや洗面所)することで甘えん坊の猫の方の「居場所」ができ、ようやく大人しくなりました。
数日は新居に慣れないことを覚悟
数日は新居に慣れないことは覚悟していました。新居に来てから2日目には2匹とも、ずっと階段にいました。
夜、子供が寝て私だけがリビングにいると降りてきて、猫もおもちゃで遊ぶ余裕ができます。気の強い猫の方はときたま威嚇していました。
なぜか3日で慣れる
これが毎日続くかと思いきや、3日目には気の強い猫はリビングにいる時間ができ、4日目には腹を出して寝るようになりました。
甘えん坊の猫の方は、子供が苦手なのか、昼間はときおりリビングに顔を出す程度ですが、子供が寝ると甘えに甘えてきます。新居に引っ越した割には落ち着いている方だと思います。
トイレが覚えられない
甘えん坊の猫の方は、実家にいるときからトイレが覚えられず、外でトイレをしていました。新居に引っ越してからは数回成功したものの、やはり失敗ばかりです…
トイレ対策に関しては別の記事にまとめたいと思います。
寝室に入れないので鳴く
もう1つの悩み事は、実家では全ての部屋が解放されており、寝るときは布団の足元で寝ることが多かったのですが、今は子供が小さいために寝室には入らせないようにしています。「そこに部屋がある」と分かっているため、中に入りたいと鳴き、取っ手をひっかくようになってしまいました。
まとめ-不安がなくなり、別の問題は増えた
以上のように、今回の引っ越しでは、外猫になっていた実家の猫2匹を新居で家猫にすることになりました。
外猫であったことへの不安(事故に合うのではないか、実家の防犯への不安など)はなくなりましたが、今度は家での粗相などの問題も発生しています。個人的には引き取って良かったと思います。猫がどう思ってくれているかは分かりませんが…